FullDepth 水中ドローン(ROV)の国産メーカー
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いざ、「深」世界へ。

地球上の半分以上を占めながら、まだ誰も行ったことがない場所。
宇宙と同じくらいアクセスが難しいと言われる深海。
だから、ソコはわからないことばかり。見たことがないヘンテコな魚がいたり、
想像もつかないような地形や景色、生態系が広がっていたり。
そんな未知の世界を拓く冒険が始まります。
これから明らかになる(かもしれない)世紀の発見を、ぜひ、あなたも目撃してください。

どんなプロジェクトなのか?

深海の特殊な環境で暮らしている生物は、ユニークな独自の進化を遂げ、あるナマコは泳ぎ、あるカニは自給自足しています。そんな常識では考えられない生物や魚たちが棲息する誰も見たことがない景色を見に行きます。とはいえ、実際に行くにはトンでもない水圧や寒さ、太陽の光がまったく届かない暗闇、無酸素状態という過酷な条件に耐えなければなりません。そこで私たちは、現在活躍の場を広げている産業用ロボット(水中ドローンや定点カメラ)を深海探査用に超・進化させてダイブします。水中カメラで捉えた映像を公開したり、冒険をライブで中継したり。皆様とドキドキ・ワクワクする体験を共有していきます。

なにをするのか?

1見たことのない生物や魚に出会う
まだ報告が数例しかない「幻の魚」を探したり、そもそも図鑑にも載っていない「新種の生物」との出会いを求めて深海を探検します。
2深海「絶景」観光
マグマに温められた200℃〜400℃もの熱水が噴出している「熱水噴出孔」。その不思議な景色と周辺に広げる独自のユニークな生態系の様子を眺めに行きます。
3幻の古代遺跡を訪ねる
はるか昔に海底に沈んだと言われる古代都市を訪れ、伝わる謎に迫ります。
4トレジャーハンティング
何らかの理由で海底に隠された(と噂される)金・銀・財宝の数々を探りに行きます。
5海底資源マイニング
未開の鉱物資源の山とも言われる深海、そのポテンシャルを明らかにします。
6深海の地図をつくる
行った場所を記録しながら、言わばグーグルマップの深海版をつくり、広げます。

現在進行中のプロジェクト

ナガヅエエソチャレンジ

ナガヅエエソチャレンジナガヅエエソチャレンジ_アイコン

幻の深海魚のひとつに数えられるナカヅエエソ。三脚魚とも言われるとおり、2本の胸ビレと1本の尾ビレで海底に立つユニークな姿勢で暮らしていますが、その生態はまだわからないことばかり。世界でも目撃例が極めて少ない種ですが、日本では静岡や和歌山沖で棲息が報告されています。私たちはプロジェクトの第一弾として、このナカヅエエソに出会うチャレンジを開始。精力的に潜行調査を進めています。

ユリイカプロジェクト Project Eureka

ユリイカプロジェクト  Project Eurekaユリイカプロジェクト_アイコン

Eureka(ユリイカ)とはギリシャ語で「見つけた!」を意味する感嘆詞。普段の深海はどのような様子か?どのような生物や魚が行き来しているのか?それをのぞき見するように、水深3,000mまで潜れる深海用ドロップカメラ(定点カメラ)を開発。日本各地の深海に据え付けて定点観測を行うとともに、映像として記録&発信するプロジェクトを進めています。太陽の光が届かない静謐な世界、暗闇を照らすライトの先に、やがて「あっ」と驚く展開が起きるかもしれません!?

FullDepthプロジェクトリーダー

FullDepthプロジェクトリーダー イメージ写真

子どもの頃から深海魚が大好き。中でも図鑑で見たナガヅエエソに惹かれ「いつか、この目で見てみたい」という夢を抱く。やがて大学で専攻したロボット工学を活かし、夢を叶えるためにロボット受託開発会社、株式会社FullDepth(フルデプス)を設立。国産で唯一、深海まで潜水して撮影できる産業用ロボット(水中ドローン)を完成させた。

FullDepthプロジェクトリーダー イメージ写真

大人2人で持ち運べるコンパクトなボディと海流にも流されない適度な重さのバランスを実現。加えてゲーム機のコントローラーで操作できるといったユニーク、かつ誰もが操縦しやすいマシンが評判を呼び洋上風力発電の海底やダムのひび割れ等のインフラ点検、養殖の魚網や魚の生育具合のチェックといった、それまで潜水士が命がけで担ってきたり、大型のロボットを使用してきた仕事をより手軽に、よりスピーディに、低コストで行えるようになった。

FullDepth深海プロジェクトリーダー イメージ写真

一方で深海への興味と憧れは高まるばかりでナガヅエエソや多くの深海魚との出会いを求め、2019 年には水中ドローンで世界初の深度1,000m までの潜行を達成した。その挑戦は「わからないことがわかる瞬間が楽しい」というワクワクする思いに支えられている。現在も産業用ロボットとしての水中ドローンを開発しながら、海底資源や水産資源、地震や台風、温暖化やマイクロプラスティックといった現代社会が抱える課題解決につながる「海の中の情報化(見える化)」を追求。言わばGoogleストリートビューの深海版の製作をめざしている。

MITテクノロジーレビュー主催の「Innovators Under 35 Japan 2020」発明家部門受賞。

伊藤昌平 CSO(チーフ・シンカイ・オフィサー)