FullDepth のメンバーそれぞれが仕事にかける想いを紹介していく「ストーリーズ」。第二回は2017年秋にFullDepthに参画し、現在は取締役CTOを務める佐藤智紀。幼少期からメカやロボットと触れ合い、キャリアでも一貫してロボティクス分野を進んできた。テクノロジー分野に高い専門性と横断的知見を持つ佐藤がFullDepthで挑戦したいこととは。

−それでは、改めて自己紹介をお願いします。

FullDepthの技術開発全般を担当しています。2018年4月からは取締役となり、より会社に深く関わることになりました。自分のバックグランドとしては、ロボティクスが中心ですが、エレキ、メカ、ソフト、システム、デザインなど、プロダクトに関わる全ての部分を横断的に見ることができます。名古屋大学大学院を卒業し、新卒で村田機械に入社しました。ロボティクス関連やサーボモータの研究開発をしたのち、テクノロジーベンチャーのZMP社にて、自動運転関連の開発をしていました。直近は家電ベンチャーのバルミューダ社で新規事業領域を担当して、2017年10月からFullDepthに入社しました。

モノごころつく前から溢れ出た、モノづくりへの情熱

−なるほど、キャリアを振り返ると、ずっとテクノロジー関係の業界で活躍されてきたのですね。

そうですね、車好きの父の影響から小さい時からずっとモノ作りが好きでした。最初は父が車をいじっているのを眺めることから始まり、徐々に自分で何かを作りたいと思うようになりました。特に、電気系の配線に興味がありましたね。例えば、父が使わなくなったカーオーディオをもらってきて自分のオーディオを作ったりもしましたよ。

−すごいですね!いつ頃のことですか?

確か小学校の低学年くらいだったと思います。その他にも色々と作りたいものが増えてきて、今でも覚えているのが、誕生日プレゼントに車のバッテリーの充電器が欲しいとか言っていましたね笑

−なんと笑 モノ作りが自然にある環境で育ってきたのですね。

父の他にも、叔父が工作機械メーカーのエンジニアで、機械のことや半田付けの方法とか教えてもらえたので、上達は早かったと思います。あとは、コンピューターについても色々と教えてもらいましたね。

−ちなみに初めてコンピューターを持ったのはいつですか?

中一のときなので、今から20年以上前ですね。ちなみに、Macでデビューしました笑 iMacよりもだいぶ前なので、学校とかでは結構珍しいタイプだったかもしれません。

不可能を可能にすることこそがエンジニアとしての生きがい

−そうだと思います笑 FullDepthの話に戻りますが、そもそも参画するきっかけはどういったものだったのでしょうか。

ちょうどバルミューダ社を退職したタイミングで、起業しようかどうか迷っていたときに、知り合いを通じて少し仕事を手伝ってくれないかという話がありました。当時はTripodFinderという実証実験機が完成した後、FullDepth DiveUnit300のベースとなるものを試作をしている最中でした。新しいチャレンジがたくさん詰まっていた機体だったので、なかなかうまく進んでいない状態だったんです。スケジュールにも余裕がない状態で、追い込んで開発をしていく中で、やっぱり新しいことをゼロから作っていくのって楽しいなと感じていました。
それと同時に、水中ロボットの可能性の大きさも感じていました。特に興味を持ったのが、水中という過酷な環境下でロボットを動かすという、技術的なハードルの高さですね。現状競合となるプレイヤーが多くないのは、技術的な部分が参入障壁となっているということも大きいと思うんです。でも、そのハードルを超えていくことで、ロボットの活動範囲が広がり、社会的にも新しい価値を生み出せるきっかけになると考えています。不可能だと言われることを成し遂げるということが、エンジニアとしてワクワクする部分ですね。

−なるほど、携わっていく中でプロジェクトとしての面白さを感じ取ったのですね。ちなみに、他のメンバーにはどんな印象をお持ちでしたか?

一言で言うなれば情熱を持った人達だなと。特に代表の伊藤は、もともと深海が大好きで、さらにロボットも好きで。好きなものと好きなことを掛け合わせて仕事にしているので羨ましいなと思いましたし、ちょっと同じ匂いも感じました。そんな伊藤をビジネス面からサポートする吉賀がいて、とてもいいコンビだなと。なので、そこに自分の持っているロボティクスに関するノウハウだったり知見だったりを組み合わせれば、必ずいいものが作れると直感的に感じました。それが入社動機としては一番大きいですね。

−水中ドローンの将来性についてはどのように感じていますか?

事業をスタートさせてから感じているのはとにかくニーズが多様だということです。ダム、港湾、海底ケーブルなどのインフラ、養殖、漁礁などの水産関係、水中土木、資源開発、深海調査など、陸上で行われている活動と同じくらい様々なニーズがあるのに対して、ソリューションのバリエーションが少なすぎます。もちろん、すべてのニーズに対して固有の解決策を提示したのではコスト効率が悪くなると思うので、いかにテクノロジーを活用して多くのニーズを吸収していくかが今後のカギになると思っています。

−具体的には?

これ以上は具体的には秘密です。もし興味があれば、色々と考えているのでFullDepthに入社してください。

新しいことを生み出すこと以上に楽しいことはない

−それはそうですね笑 では最後に、佐藤さんが仕事で大切にしていることを教えてください。

とにかく常に新しいことを自分でやってみる、ということは意識しています。自分自身で何かを生み出すこと以上に楽しいことはないと思っているので、難しいと一般的に思われていること、不可能と言われていることには進んで挑戦したいと考えています。自分が携わったことが当たり前のように社会に組み込まれていけばこれ以上の喜びはないですね。