FullDepth 水中ドローン(ROV)の国産メーカー
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2022.11.30
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当社の水中ドローン「DiveUnit300」を使用し海中で完全遠隔無線操作を実現 〜世界初、海中で1Mbps/300mの無線通信実現にFullDepthが協力〜

当社の水中ドローン「DiveUnit300」を使用し海中で完全遠隔無線操作を実現 〜世界初、海中で1Mbps/300mの無線通信実現にFullDepthが協力〜

【完全遠隔無線制御型水中ドローン(提供:NTT)

 

 

日本電信電話株式会社(以下、NTT)、株式会社NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ株式会社が行った共同実験「世界初、海中音響通信技術を用いた完全遠隔無線制御型水中ドローンの実現」に技術協力しました。

 

〜参考〜

NTTグループ報道発表

「世界初、海中音響通信技術活用による1Mbps/300m伝送を達成し完全遠隔無線制御方水中ドローンを実現」

 

本実験は、NTTが独自に研究開発した海中音響通信の高速化を実現する時空間等化技術(※1)と安定化を実現する環境雑音耐性向上技術(※2)を用いて、世界で初めて浅海域における伝送速度1Mbps/300mに達し、既存技術の10倍の伝送速度となる無線伝送実験に成功したものです。また、当社はNTTが開発した海中音響通信の特性に合わせた水中ドローンの制御システム構築を担当し、当社の水中ドローン「DiveUnit300」を使用し本技術に対応した世界初「完全遠隔無線制御型水中ドローン」(以下「水中ドローン」)を実現しました。

 

■完全遠隔無線制御型水中ドローンの実現

本技術を搭載した「完全遠隔無線制御型の水中ドローン」は、海上(船上)から水中ドローンの映像を確認しながらコントローラーで操作することが可能です。海上にある音響通信装置が水中ドローンに対して制御信号を送信し、水中ドローンは制御信号に従い水中を移動・撮影を行い、撮影した映像のストリーミングデータを海上にある音響通信装置へ送信します。

 従来の有線制御型の水中ドローンでは、潜航が困難な構造物が入り組んだ狭いエリアや海洋再生エネルギーで注目が高まっている洋上風力発電のメンテナンスでも海上から水中映像を確認しながら水中ドローンを遠隔操作することが可能となり、水中ドローンを使用した海中設備点検などの作業性向上や効率化が期待できます。

【用語解説】*NTTプレスリリースより引用

※1 時空間等化技術:

海面や海底で反射する海面反射波の一部を複数の受波器を用いるアレー技術にて空間領域で抑圧することで、海面反射波による通信品質劣化を抑圧する技術です。

参考:電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン/15 巻 (2022) 4 号 p. 284-297

解説論文:水中音響通信の高速化に向けた時空間等化技術

https://doi.org/10.1587/bplus.15.284

※2 環境雑音耐性向上技術:

水深数十m程度の浅海域エリアにおいて高頻度で観測される、テッポウエビが発生する破裂音や船の航走音、湾岸設備に用いる重機の作業音などの環境雑音が引き起こす特性劣化を抑圧する技術です。

参考:日経ビジネスコミュニケーション 2022年 Vol.59 No.9 p. 26-29

海中音響通信の高速化を実現する独自技術「時空間等化技術」のさらなる進化

https://www.bcm.co.jp/site/2022/09/mirai-net/2209-mirai-net-01-03.pdf

当社の水中ドローン「DiveUnit300」を使用し海中で遠隔無線操作を実現 〜世界初、海中で1Mbps/300mの無線通信実現にFullDepthが協力〜(fulldepth.co.jp)

▽参考プレスリリース(NTT、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ)

https://group.ntt/jp/newsrelease/2022/11/01/221101a.html