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ナガヅエエソという深海魚をご存知だろうか。この魚はその特徴的なフォルムから深海ファンの間で密かな人気を誇るが、目撃例が少ない貴重な種でもある。今回からお届けするナガヅエエソチャレンジは、そんなナガヅエエソを自社開発の水中ドローンで撮影に成功するまでの過程を記録したものである。

記念すべき一回目では、ナガヅエエソチャレンジの準備段階としてFullDepth代表、伊藤の事前インタビューと2019年8月29日に実施された、静岡県・焼津沖での調査の模様をお届けする。インタビューの中では、FullDepthとナガヅエエソの意外な?関係性も語られている。

本稿ではインタビュー映像に入りきらなかった部分も含めてを記事化している。ナガヅエエソについても詳しく語られているので目を通していただければ幸いだ。

幻の深海魚、ナガヅエエソを水中ドローンで探索。FullDepthが自社開発した水中ドローンで未知なる深海探査へ!

深海にはもう一つの世界が広がっている

――今回から始まるナガヅエエソチャレンジですが、まずは生き物としての特徴を教えてもらえますか?

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水深600mから1,000mに生息する深海魚です。三脚魚の名前の通り、2本の胸ビレと1本の尾びれで海底に立った状態でずっと暮らしています。前方にアンテナのような触手があり、それで周囲の状況を把握していて、餌などが近いてくるのを待っています。目撃例はさほど多くないのですが、日本の近くでも、静岡や和歌山沖、遠州灘より南と、東シナ海にいると言われています。水深600mから1,000mはトワイライトゾーンと呼ばれていて、人間の目には見えないですが、ギリギリ太陽光が届く範囲です。なので、ナガヅエエソ自体の視力は悪く、目自体もだいぶ退化していて、あまり機能していないのではないかと言われています。

以前は、その形から三脚魚と呼ばれていましたが、いまではナガヅエエソという名称が一般的です。そして意外に?俊敏に動くこともできます。形状を見ていただくとわかるのですが、本体は流線型になっていて動きだすと一般的な魚とさほど変わらないように見えるので、海底でどっしりと構えているイメージとはことなる印象を感じます。

また体の特徴で補足をすると、前方にはアンテナの役割を果たす前方の触覚があります。かなり感度がよく、今まで撮影されてきたナガヅエエソの映像のほとんどは後ろ、もしくは側面からのもので、前方から撮影されたものは「無い」とまで言われています。なので、今回のチャレンジは前方のからの撮影も目指してみたいですね。特に当社の水中ドローンは、深海探査で使われるロボットの中ではとても小型なので、ゆっくりと近づいていったときにどうなるか、とても実物だと思います。もし発見することができたら、始めはしっかりと側面と後方から撮影をし、その後で前方に回り込んでみたいですね(笑)

――今回から始まるナガヅエエソチャレンジですが、まずは生き物としての特徴を教えてもらえますか?

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深海性のサメ「フトツノザメ」と思われる個体

一番最初にナガヅエエソを見たのは小学生のときでした。魚図鑑の中に深海魚のページがあって、そこで有名な深海魚、例えばリュウグウノツカイなどと並んで、三脚魚という名前で掲載されていました。一目見たときに、その独特の形状がとても気になり、普段の生活のなかでは考えらえない世界が深海には広がっているということが魅力に感じました。

――ナガヅエエソ自体は貴重な生物なのでしょうか。

そうですね、そもそも深海魚の単独種となると遭遇の機会も少ないので、生息している数も正確には分かっていないのが現状です。先ほどの生態についても、たまたま目撃されたものや捕獲されたものから推測していますが、もっとサンプル数が集まれば正確な情報がわかるかもしれません。

深海の研究所でも話を聞いてきたんですが、単独種を見つけに行くということ自体が相当難しいことのようです。虫取りにたとえてみても、狙ったものを捕まえるのはなかなか難しいと思いますが、深海になると様々な制約もありますので、困難な挑戦になると思います。ナガヅエエソに関して言えば、最後に目撃されたもの2000年代の前半で、だいぶ時間が経っているので未知の部分が多いです。なので、場所としてもどこ狙ったらいいのかということとしっかりと検討するところからのスタートになりそうです。

ナガヅエエソを見たいという想いで起業

――今回から始まるナガヅエエソチャレンジですが、まずは生き物としての特徴を教えてもらえますか?

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水深600mから1,000mに生息する深海魚です。三脚魚の名前の通り、2本の胸ビレと1本の尾びれで海底に立った状態でずっと暮らしています。前方にアンテナのような触手があり、それで周囲の状況を把握していて、餌などが近いてくるのを待っています。目撃例はさほど多くないのですが、日本の近くでも、静岡や和歌山沖、遠州灘より南と、東シナ海にいると言われています。水深600mから1,000mはトワイライトゾーンと呼ばれていて、人間の目には見えないですが、ギリギリ太陽光が届く範囲です。なので、ナガヅエエソ自体の視力は悪く、目自体もだいぶ退化していて、あまり機能していないのではないかと言われています。

以前は、その形から三脚魚と呼ばれていましたが、いまではナガヅエエソという名称が一般的です。そして意外に?俊敏に動くこともできます。形状を見ていただくとわかるのですが、本体は流線型になっていて動きだすと一般的な魚とさほど変わらないように見えるので、海底でどっしりと構えているイメージとはことなる印象を感じます。

また体の特徴で補足をすると、前方にはアンテナの役割を果たす前方の触覚があります。かなり感度がよく、今まで撮影されてきたナガヅエエソの映像のほとんどは後ろ、もしくは側面からのもので、前方から撮影されたものは「無い」とまで言われています。なので、今回のチャレンジは前方のからの撮影も目指してみたいですね。特に当社の水中ドローンは、深海探査で使われるロボットの中ではとても小型なので、ゆっくりと近づいていったときにどうなるか、とても実物だと思います。もし発見することができたら、始めはしっかりと側面と後方から撮影をし、その後で前方に回り込んでみたいですね(笑)

水中ドローンで深海1,000m域に到達

――実際に深海調査につかう機材についてもナガヅエエソに由来する話があると聞きましたが。

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今回のチャレンジには、TPF(Tripod Finder)という水中ロボットを使用する予定にしています。これはTripod Finderの略で「Tripod」=ナガヅエエソを含む三脚魚(Tripod Fish)を「Finder」=見つけに行く、という意味を込めて名付けてた実証実験機です。自社開発の初めての水中ドローンでもあり、水深も1,000mまで潜ることが可能な機体です。1,000mまで潜行を可能にしたのも、もちろんナガヅエエソを見に行くためで、実際には会社を設立する前から設計や構想は練っていました。今回のチャレンジではやっと、TripodFinderが本来の意味を達成しにいくことができるチャンスになりました。

――水中ドローンで1,000mを潜ることに関して技術的なチャレンジはどのようなものがあったのでしょうか。

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ケーブル接続をされていながら水中で自由に動き回ることができるようにすることと、そして人の手で運ぶことができる小型サイズに収めることがポイントでした。水中では電波がとどかないため、操作するには有線でドローン本体と操作端末(PC)を接続する必要があるのですが、深海1,000mまで潜れる小型水中ドローンの事例がなかったこともあり、多くの人から実現は難しいのではないかと言われたことを記憶しています。

深海の魅力が伝わるムーブメントを起こしたい

――ナガヅエエソチャレンジはどのように進めていきますか?

そうですね、今後はTPF(Tripod Finder)を活用して、定期的に潜行調査をしにいきたいと考えています。まずは、静岡、和歌山沖などの過去に見つかっている地点を中心に調査を実施したいと思っています。もし見つかったらチャレンジは無事終了になるんですけれども(笑)、多分難しい道のりになると思いますので、専門家の協力を仰ぎながら、別の地点での調査実施も検討しながら進めていきたいと思っています。まずは静岡沖か、和歌山沖で調査を実施する予定です。

――ナガヅエエソチャレンジはどのように進めていきますか?

そうですね、今後はTPF(Tripod Finder)を活用して、定期的に潜行調査をしにいきたいと考えています。まずは、静岡、和歌山沖などの過去に見つかっている地点を中心に調査を実施したいと思っています。もし見つかったらチャレンジは無事終了になるんですけれども(笑)、多分難しい道のりになると思いますので、専門家の協力を仰ぎながら、別の地点での調査実施も検討しながら進めていきたいと思っています。まずは静岡沖か、和歌山沖で調査を実施する予定です。

――撮影しに行って生物がまったく見つからない可能性もありますよね?(笑)

確かにそれはあります。テレビ局の撮影の仕事でもそのようなことはありました(笑)本当に砂漠のような感じの風景がずっとひろがっているという、、、砂漠をずっとお見せしても面白くはないと思いますので、それを回避するためにエサをつけた定点カメラなどを沈めたりという対策はしていこうと思っています。それでも無理だった場合は、、、気持ちを汲んで楽しんで頂ければ嬉しいです(笑)

――最後に深海ファンの皆様にメッセージを

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今回のプロジェクトで見に行く深海は、きっと人類が初めて到達するポイントが多数含まれると思います。深海の未知を解明していくワクワクを皆様にお届けできればと考えていますので、ぜひご期待ください!