日本初記録種のクラゲ「ホムラツノガサクラゲ」の発見について(共同研究報告)
この度、公益財団法人黒潮生物研究所、新江ノ島水族館、および株式会社FullDepthによる共同研究チームは、2025年に静岡県熱海市沖(相模湾)において採集されたクラゲの標本を精査した結果、ヒドロクラゲ綱の日本初記録種 Tetrorchis erythrogaster (テトロルキス・エリスロガスター)であることを確認いたしました。
本個体には、新たに標準和名として「ホムラツノガサクラゲ」と命名されたことをご報告いたします。
本研究において、当社取締役の伊藤は共同研究者の一員として、水中探査機を用いた標本の採集および論文の共同執筆に携わりました。
【本件の概要】
2025年2月、相模湾での調査の際、水深約200〜300m付近で鮮やかな赤色の口柄を持つクラゲを採集しました。本種はこれまで太平洋東部や地中海などの深海域で散発的に報告されていましたが、今回の研究により日本近海における生息が初めて学術的に証明されました。
【論文情報】
本研究成果は、日本生物地理学会発行の学術雑誌『Biogeography』に掲載されています。
論文タイトル: First Record of the Hydromedusa Tetrorchis erythrogaster (Trachymedusae: Rhopalonematidae) from Japan
公開URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/biogeo/29/0/29_8/_pdf/-char/en
当社は今後も、深海生物の研究や海洋環境の調査に、水中ドローン技術を通じて貢献してまいります。
【その他参考】
江ノ島水族館のブログ
『日本初記録種のクラゲ「ホムラツノガサクラゲ」を発見・命名しました』